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・断面を通して部屋の立体的繋がりを検討する。 *工事監理と工事管理 工事管理は請負会社の現場代人(監督)が会社の代理人として工事管理を行うもので、どちらかといえば会社の利益を守る立場であり、 工事監理は施主の代理人として、契約どうりの工事が行われる様に設計監理することです。 設計図(図書) 基本計画 1)配置図・平面図 2)立面図・断面図 (透視図-必要な場合) 基本設計 1)仕上げ・仕様書 2)配置図 3)各階平面図 4)立面図・断面図 5)概略設備図(電気・給排水・ガス・喚 気) 6)概算工事費 実施設計 1)特記仕様書 2)設計概要・外部仕上げ表 3)内部仕上げ表 4)確認申請図書 5)配置図 6」各階平面図 7)断面図・立面図 8)矩計図 9)展開図 10)天井伏図 11)建具表 12)各詳細図 13)構造図(基礎・床・小屋伏図、軸組図) 14)電気設備図 15)給排水衛生ガス設備図 16)空調・換気設備図 17)外構図 18)工事費概算書 ・間取りの検討 |
設計の進め方 前節でコスト調整からみた設計の役割を見てきましたが、ここでは具体的な設計の段階とその進め方を見ます。設計の段階は、概ね4つに分けられます。 1) 家づくりの希望条件を整理・確認し目標を定める。 基本計画 (基本計画図書の作成) 2) 定められた目標を具体的に構成しかたちを与える。 基本設計 (基本設計図書の作成) 3) 基本設計のかたちを技術的に工事の実際に結びつける。 実施設計 (実施設計図書の作成・確認申請図書の作成) 4) 実施設計に則って、工事監理を行う。 工事監理 (施工図の作成) という段階を経て建物は出来上がりますが、常に各工事分野・材料やコストとの最良のバランスを探すのが設計であり、その結果が家の完成ということになります。また、いくら良い設計が出来上がっても、それを実際の工事に結びつける工事監理(*)により似て非なるものになる事も多々有り、工事監理は設計行為の中でもとくに重要です。 間取り案の整理(基本計画) 家づくりでは、あれもしたいこれもしたいと、沢山の夢がふくらみます。これが家族となれば、収集がつkないくらい希望条件が出てくるものです。これらをまとめたものが、前に述べたマスタ-プランになる訳ですが、とりあえず考えられる希望を全て言葉で書きあげます。これを皆さんが得意な間取り図にしてみるのです。いくつか案を考えていくと、大切に思っている希望はどの案にも出てくるといった形で、整理されて来るものです。 また今まで住んできた住宅を思い出し、その嫌だった所、結構気にいっていた所を洗いだすのも、プランづくりに役立ちます。あの畳の感触が忘れられない、といったことが大事なのです。設計事務所の考えることもこれらと大して違いません、ただ空間的に考えることが出来、間取り案を実際に建物にすることが出来るという違いだけでしょう。 こうした間取り案の検討を通して、家づくりの希望条件を整理するのが基本計画で、様々な条件を整理確認し基本的な目標を定める第一歩となります。 もし設計事務所をお使いになる場合は、現在のお住まいを拝見させていただくことと、希望条件の箇条書きがあれば十分です。 具体的かたちづくり(基本設計) 目標が決まれば、その目標を形づくります。コスト調整にしたがった規模をもとに具体的間取りの検討、工法・内外観のデザイン、電気・給排水設備のグレ-ドの検討や仕上げ材料の選択などを行い、基本的な形をつくります。 ここでは、規模・工法・基本的な間取り・内外観の決定・使用設備の決定や使用材料の枠組みを決めます。この段階が設計事務所としては最も大事に考えているところです。それは、基本計画段階の形のない目標に、費用も考えた、具体的かたちを与える段階だからです。 実施設計に進んでしまうと、なかなか後戻りができません。そこでは、設計だけでも大半の費用が使われており、具体的工事に向かい様々の作業が進んでいるからです。 希望どうりの家が出来るように(実施設計) 基本設計ができれば、後は比較的に簡単です。とはいってもこの段階になりますと、なかなか素人には難しい。簡単と言ったのは、基本設計で決められたかたちを、あれこれ考えず建築にすればよいからです。でもこれは、普通に考えれば難しいことですよね。ここで初めて設計屋さんが必要になるのでしょう。 実施設計では、実際の出来上がりを詳しく図面に描き、コスト・デザイン・材料・使い勝手などを細かくチェックします。まずも建築工事として、基礎から小屋に至る、主要構造・工法・使用材料の決定、屋根外部仕上げ・開口部・使用材料の決定、内部仕上げ・建具・使用材料の決定、断熱工事、各部分の納まり(デザイン)の決定。さらに、電気・給排水衛生・ガスや住器設備の配管・配線及び使用機器の決定、建築との取り合いを検討・設計・図面化します。 これらが実施設計で、工事会社がこの図面をもとに見積り、また設計通り工事を進められる為に、細部を詰めてゆく作業です。 またこれと平行して、行政機関に確認申請に代表される、その建物に必要な許認可業務の申請を行い、確認・許可を受けます。 この実施設計・確認通知を経て、工事に進みますが、この段階でも最終のコスト調整をおこない、必要があれば、設計・仕様変更を行い、最終工事金額を決定し、見積発注を経て、工事契約を行います。 設計通りの家が出来るために(工事監理) 工事は家づくりの最終段階ですが、設計図書(契約書)がどれほど完璧に出来ていても、建物が契約書通りに出来るとは限りません。建築の素養があればともかく、忙しい建主が常に現場に足を運び、図面と首っ引きで工事をチェックするのは大変なことです。現場にいる工事監督は、いくら良い人でも、工務店の人で、左記に説明しているように、あくまで工事の進行を管理(敢ていえば、会社の利益を守る)をしている人です。 この仕事を建主の代理人として建築士が行うのが工事監理業務です。私が設計業務の中でも、最も比重を置いている(設計業務の50%)のが、工事監理です。これは、建築基準法の中でも独立して位置づけられている業務ですが、なかなか一般に浸透していない。それは、何も無ければ、誰も気ずかなければあたりまえ、目に見える作業でもないし。工事会社にとっては、目の上のタンコブ、建主にとっては余分な費用ということでしょう。 でも私は、工事監理だけでも、設計事務所に発注することをお勧めします。それは、メ-カ-住宅・工務店住宅、それこそ設計事務所が設計した住宅でも構いません。必ずや契約書通りの建築をつくってくれるでしょう(但し、デザインだけでは無く、優秀な設計事務所であれば)。 工事監理 工事監理は家づくりの仕上げの段階です。これまで積上げてきた建主の希望・設計を工事に正確にフィ-ドバックし、家をたちあげていき、予算通りに進める作業です。 先ず、工事会社から工事見積もりをとり、請負会社選定のアドバイス、業者決定後の契約、工事段取などの補助。着工後の工事監理、特に竣工後では解らない基礎・構造・防水等の監理は重要です。これら全てを見るとともに、工事進行状況と支払いをチェックします(請負工事は不思議なことに、金額が大きいせいか、工事進行より前に支払い業務が発生します)。 工事監理業務は、さらに多岐に渡りますが、巷にある欠陥住宅は、建主の代理として工事監理が適正に行われていないことに依ります。 設計行為は、ある意味では誰にでも出来ます。それは、言い古されていますが、絵に描いた餅だからです。そこに監理が伴わないと意図された形は出来ません。それに、実際に作るのは職人です。建主-設計-工事監理-職人という人の輪が家をつくるのです。 |